IARCはPFOAの発がん性を2段階引き上げました。

IARC:世界保健機構(WHO)の傘下の国際がん研究機関

日本分析化学会第72年会にて発表致しました。

【日時】2023年9月13日(水)
【場所】熊本城ホール

【会場】B2会場 食品・医療・臨床 
【演題】毛髪中糖化タンパク濃度簡易測定法の検討
【発表者】(近畿分析センター1・藍野大学2・藍野病院3・テルミーソリューションズ4・大阪医科薬科大学5)  〇安河内英則1 ・中田裕二2 ・山本直宗3・山本光平4・三浦典恵4・大澤仲昭5   

【要旨(緒言)】 
 現在、全国の特定健康診断受診率は約5割であり、定期的に健康状態を把握できていない国民が多く存在する。政府は医療費削減の観点からも健診率の向上に注力しており、特に経済産業省ではいわゆる生活習慣病予備軍の方を早期に発見し、発症を予防する活動を進めているが、“病院に向かう”“採血する”といった行動を伴うことが健診の妨げとなっている。我々は、非侵襲的に採取でき輸送や保管が簡易な毛髪を生体試料として活用する研究を進めている。採血で得られる生体情報を毛髪にて簡便に測定できれば、“病院に向かう”“採血する”といった行動を回避し、早期に受診が必要な方を捉えることができると考えている。

 今回、毛髪中糖化タンパク濃度の簡便な測定法および、血中HbA1c値との関係について検討した。糖尿病等により体の糖化が進むと毛髪も影響を受けることから、毛髪を用いて血糖値に問題がある方を早期に捉え、医療機関へ導くためのシステム構築「健康無関心層の行動変容及び健康増進」を目指している。

ご相談はこちらから